蜂の子の栄養成分

蜂の子にはどんな栄養成分が含まれているの?

蜂の子は山間部の地域では貴重なタンパク源として重宝されてきました。小さな体でありながら豊富にタンパク質を含んでいることもあり、現在でも長野県や岐阜県では郷土料理として親しまれています。蜂の子の栄養価への信頼は高く、海外でも古くから知られていて漢方や薬として使用されていたほどです。

昔から滋養強壮や若返りの薬として使用されてきた蜂の子ですが、その効果を生み出す秘密はどこにあるのか、蜂の子の栄養成分を詳しくみていきましょう。

蜂の子の主要な栄養成分(100gあたりの含有量)

(単位:g)

  • 水分       76.8
  • タンパク質    9.40
  • 炭水化物     8.00
  • 脂質       4.70
  • 繊維質      

海産物の採れない地域では貴重なタンパク源として食べられていたこともあり、蜂の子にはタンパク質が豊富に含まれています。食用として育てられている鳥、ブロイラーはタンパク質が非常に多いといわれていますが、蜂の子も非常に高タンパクです。タンパク質は筋肉や内臓、皮膚や髪の毛などの形成に必要な栄養素で、私たちの活動エネルギーにもなります。不足してしまうと身体機能の低下に繋がる栄養素ですが、ダイエットなどで肉類の摂取を抑えている方でも効率よく補うことができます。

蜂の子に含まれる脂質は牛乳や卵と比べても引けをとらず、脂質面でも優れています。また、蜂の子はコレステロール値は非常に少なく、生活習慣病の予防としても安心な食材です。

ビタミン

(単位:㎎)

  • ビタミンC     3.80

ビタミンB群

  • ビタミンB1    0.41
  • ビタミンB2    0.91
  • ナイアシン    3.67
  • パントテン酸   1.19
  • ピリドキシン   0.12
  • ビオチン     0.02
  • コリン      168.4

蜂の子はビタミンB群も多く含まれていて、ビタミンB1による疲労回復効果が期待できます。ビタミンB2は発育効果で爪や髪、肌などの再生もしてくれて、他に脂質をエネルギーに変える働きもあるので、ダイエット中の方は是非摂取したい栄養素です。

蜂の子にはパントテン酸も含まれていて、タンパク質・脂質・炭水化物をエネルギーに変える働きがあります。免疫力を高める働きもあるので、抗ストレスビタミンとも呼ばれています。他に肌荒れ改善効果もありますが、アルコールやカフェインの摂取によって減少する栄養素ですので、これらを普段よく飲まれる方にも蜂の子は非常に効果的です。

ミネラル

(単位:㎎)

  • カリウム     269
  • リン       179
  • マグネシウム   21.1
  • カルシウム    13.8
  • ナトリウム    12.8
  • 亜鉛       1.60
  • 鉄        1.29
  • 銅        4.00

蜂の子はミネラルも豊富です。カリウムは血圧の上昇を抑えたり、体内から老廃物を正常に保つ働きがあり、不足すると不安感や不整脈などの原因になります。身体の機能を正常に保つにはカリウムとナトリウムがバランスよく存在している必要があるのですが、カリウムは排出されやすい栄養素です。そのためカリウムを多めに摂取する必要があるのですが、蜂の子はナトリウムに対してカリウムが非常に多く含まれているので、バランスの良い食材といえます。

亜鉛は味覚を正常に保ったり、新陳代謝を活発にして肌や髪を美しく保つ効果があります。鉄は血液を作るために、カルシウムは骨や歯の成分として欠かせません。亜鉛・鉄・カルシウムは不足しやすいミネラルですので、意識的に摂取していきたい栄養素です。

また、亜鉛が非測すると耳の奥にある蝸牛(かぎゅう)という器官の機能が低下して聴力を低下させてしまいます。マグネシウムの不足も血行不良によって聴力障碍を引き起こします。蜂の子は難聴や耳鳴りに良いとされていて、その理由には亜鉛やマグネシウムの効果も大きく関わっているのです。

アミノ酸類

(単位:g)

必須アミノ酸

  • ロイシン     0.66
  • リジン      0.58
  • バリン      0.49
  • イソロイシン   0.43
  • フェニルアラニン 0.33
  • トレオニン    0.31
  • ヒスチジン    0.22
  • メチオニン    0.20
  • トリプトファン  0.09

非必須アミノ酸

  • タウリン     0.031
  • グルタミン酸   1.29
  • アスパラギン酸  0.76
  • プロリン     0.57
  • アラニン     0.45
  • グリシン     0.41
  • チロシン     0.41
  • アルギニン    0.40
  • セリン      0.33
  • シスチン     0.20

蜂の子に豊富に含まれるタンパク質の元、アミノ酸をバランス良く含んでいます。必須アミノ酸は食事以外では摂取できないうえに不足しやすい栄養素ですので、意識的に摂取していくことが大切です。特に疲労回復効果や肝機能を高めるリジンは、米や小麦に含まれる量はごくわずかしかありません。これらの穀物を主食としている日本人にとって、蜂の子はリジンの摂取にもとても効果的なのです。

トリプトファンは蜂の子に豊富に含まれるビタミンと合成されて、セロトニンを作り出します。セロトニンは幸せホルモンと呼ばれ、気持ちを落ち着かせる働きがあり安眠とも深い関わりがあるホルモンです。

アミノ酸は体内で合成されてタンパク質を合成します。必須アミノ酸、非必須アミノ酸全てをバランス良く摂取することでタンパク質の合成がうまく進みます。アミノ酸を豊富にバランス良く含む食品は珍しく、効率よくタンパク質を作り出せる蜂の子は他に類をみない食材といえます。

脂肪酸

(単位:g)

  • オレイン酸    1.82
  • パルミチン酸   1.47
  • ステアリン酸   0.43
  • ミリスチン酸   0.12
  • リノレン酸    0.04
  • リノール酸    0.03
  • パルミトレイン酸 0.02
  • ラウリン酸    0.02

蜂の子に含まれる脂肪酸には、身体を構成する成分やエネルギー源となる不飽和脂肪酸が多く含まれています。オレイン酸は皮膚を構成している脂肪酸の中で最も多く、角質や小じわを防いで美肌効果があります。
リノレン酸やパルミトレイン酸も皮膚の老化を防ぐ効果があり、他にも動脈硬化や高血圧の予防にも効果的な脂肪酸です。 

蜂の子は栄養バランスが優秀

中国最古の薬学書によると蜂の子は最高級ランクの薬として扱われ、高級漢方素材として知られる朝鮮人参や霊芝と同等の安全性と効果の高さを誇ります。

蜂の子は特別な栄養素が含まれているわけではありませんが、様々な栄養素が豊富に含まれています。いくつもの栄養素がバランスよく含まれていることで身体の不調改善に働きかけ、健康や美容面で不足している部分を適切に補ってくれるのです。

蜂の子の効果を実感しましょう

小さな体で豊富な栄養素を含んでいる蜂の子は、現在でも郷土料理として食されています。その昔海外では薬として使用されていたこともあり「良薬口に苦し」ではありませんが、独特な見た目や味、食感が苦手という方もいると思います。蜂の子を初めて取り入れる方は、すっきりとした形のほうが抵抗なく取り入れられるでしょう。

蜂の子は現在ではサプリメントとしても販売されています。栄養成分を凝縮しているので、蜂の子をそのまま食べるよりも体内への吸収効率も非常に高くなっています。

蜂の子には普段の食事だけでは失われやすい栄養成分が多く含まれていますので、美容や健康維持に効果を発揮します。体調不良や肌の衰えを感じ始めたときはもちろん、いつまでも健康や美しさを保ち続けるためにも継続的に摂取していきましょう。