蜂の子には漢方薬もある

漢方の蜂の子ってどんなもの?

山間部では郷土料理として親しまれ、耳鳴りや難聴り改善の効果も注目を浴びている蜂の子は、古くから漢方としても用いられてきました。東洋医学によって2000年以上も前からその効果は知られていて、様々な治療薬として現在も重宝されています。現在は科学的に効果が明らかにされている蜂の子ですが、化学の発達していなかった当時はどのような
薬だったのでしょうか。

蜂の子は安全性の高い上薬

2000年以上前に記された中国最古とされる薬学書「神農本草経」に蜂の子の効能が記されています。

「神農本草経」は生薬が身体に及ぼす影響別に、上薬・中薬・下薬の3つに位を分類していています。上薬は連続使用ができる安全な薬で不老不死や体を強くすると記されていて、蜂の子はこの上薬に分類されています。つまり、身体を若返らせる効果や体力増強、滋養強壮などの効果がある最上級の薬として用いられていたのです。

他に上薬として記載されている素材には、現在でも高級漢方として知られる朝鮮人参や霊芝があり、蜂の子は当時から高い効果がある生薬として重宝されていたのです。

蜂の子の栄養成分は「気血水」のバランスを保つ

東洋医学に基づくと、身体は「気・血・水」の3つの要素で構成されていると考えられています。それぞれのバランスを保つことが重要で、どれか1つでも不足すると身体に不調をきたしてしまいます。漢方の上薬に位置付けられている蜂の子には、気血水のバランスを保つために必要な栄養成分が豊富に含まれているのです。

蜂の子の漢方としての効果

豊富な栄養素を含む蜂の子は、漢方では滋養強壮や若返りなどの効果があるとされています。実際の効果はこれだけに留まらず、非常に多くの効果をもたらしてくれます。

蜂の子に含まれる栄養成分は、9種の必須アミノ酸を含む豊富なアミノ酸、ビタミンCをはじめとするビタミン群、カルシウムや亜鉛などのカリウムなど数十種類に及びます。これらがバランス良く含まれているため、その栄養価はローヤルゼリーを凌ぐとされています。
この高い栄養価の秘密は、蜂の子に含まれる昆虫ホルモンが大きく関わっているのです。

昆虫ホルモンとは、昆虫が幼虫・サナギ・成虫へと姿を変えるために成長を促すホルモンです。その成長過程で幼若ホルモンと羽化ホルモンが時期を変えて分泌されます。昆虫が羽化するには私たちが想像もできない大きなエネルギーが必要で、蜂の子の羽化を可能にする昆虫ホルモンは、私たちにも大きな効果を与えてくれます。

更年期障害や生理不順などの改善のためにホルモンの分泌量を調整したり、免疫機能の改善や花粉症の症状を抑えるためにリンパの働きを促進します。そして東洋医学で「気」の働きとされる自律神経を整えることで、耳鳴りや難聴、めまいなどの症状を改善に働きかけるのです。

漢方では「一物全体」という考えがあります。病は気からといいますが、気が滞ったり不足すると全身の栄養バランスが崩れ、不調を招く原因になります。不調の改善には生物をまるごといただき、精気をいただくことが重要だという考えです。つまり、生物は栄養成分をバランス良く蓄えているので、生物をまるごと食すことは生物の栄養バランスを崩すことなく摂取できるということです。この考え方はとても理にかなっているといえます。栄養学的にも蜂の子をまるごと食すことは、不足しがちな栄養素をバランス良く摂取できるのでとても身体に有効な方法なのです。

蜂の子を使った漢方とは

蜂の子を医療機関で漢方として使用する場合、主に耳鳴りの改善を目的として処方されることが多いようです。漢方は使用される方の症状に合わせて様々な生薬を個別に調合します。

耳鳴りに有効な生薬には、桂皮(ケイヒ)、甘草(カンゾウ)、茯苓(ブクリョウ)、白朮(ビャクジュツ)などがあります。耳鳴りの原因でもある神経細胞に作用する生薬も多く、豊富な栄養成分を含んだ蜂の子との効果で耳鳴り改善に働きかけます。

漢方は薬という性質上、症状の改善ではなく治療を目的としています。そのため、蜂の子自体は天然由来の安全な成分ですが、他の生薬との組み合わせによっては体質に合わない場合があります。また年齢や体形などに合わせて処方してもらえますが、副作用などを心配される方や漢方薬特有の味や匂いが気になる方もいると思います。

蜂の子は単体でサプリメントとして摂取しても、その豊富な栄養価が高い効果を発揮します。サプリメントは蜂の子の栄養成分を凝縮したうえ、すっきりと飲みやすく加工しています。蜂の子の効果は気になるけど漢方にはなかなか手を出しにくいという方は、まずは蜂の子サプリメントで効果を実感してみましょう。