蜂の子とワーファリンの関係

蜂の子とワーファリンの関係とは?

ワーファリンは血液をサラサラにする医薬品です。昔から一般的使用されている薬ですが、その服用の方法に少し注意が必要とされています。蜂の子サプリメントは健康維持や美容への効果が知られている健康食品ですが、ワーファリンと飲み合わせて服用する場合は気を付けなければならない点があります。そこで今回は、蜂の子サプリメントとワーファリンにはどんな関係があるのか、気を付けることとは何なのかをご紹介していきます。

ワーファリンってどんな薬?

血を固まりにくくして血管内にできる血の塊、血栓が作られるのを防ぎ、血流を改善する医薬品です。ワーファリンは、主に肺塞栓症や脳梗塞、心筋梗塞などによって起きる血栓予防に使用されます。

服用してから効果があらわれるまで通常12~36時間ほどかかりますが、その後は5~6日ほど効果が持続します。

ワーファリン服用中の注意点

血を固まりにくくする効果があるので、出血しやすくなったり、怪我をすると血が止まりにくくなります。そのためカミソリなどで傷ができたり、強く歯磨きをして歯茎を傷つけるなど、わずかな出血でも止まりにくくなる恐れがあります。

また、ワーファリンはビタミンKの働きを抑えることで血液が流れやすい状態にしています。ビタミンKは血液を凝固させるビタミンなので、大量に摂取するとワーファリンの効果を弱めてしまう可能性があります。体内でも合成され不足すると骨粗しょう症を引き起こすビタミンKですが、食品など、特に多く含まれる納豆の摂取は控える必要があります。

蜂の子とワーファリンは飲みあわせてもいい?

ワーファリンは適切な用法・用量を守って服用していれば安全な薬です。ただ、他の成分との相互作用を起こしやすい薬としても知られています。そのため、ワーファリンの服用中は他の薬、食品、サプリメントとの飲み合わせにも注意をする必要があります。では、天然成分だけを使用している蜂の子サプリメントは併用しても問題がないのでしょうか?

蜂の子とワーファリンの飲み合わせは安全とはいい切れない

蜂の子サプリメントに含まれる成分は、ミツバチが自然の中から集めた花粉や花蜜などの安全な成分を使用しています。蜂の子の成分はアミノ酸、炭水化物、ビタミン、ミネラル、脂質です。含まれているビタミンを詳しくみても、ワーファリンの作用を弱めるビタミンKは含まれていていません。そのため、血液を固めてしまうような作用を与えることはありません。ですが、その反対にワーファリンの作用を強めてしまう可能性が考えられます。

蜂の子に含まれる豊富なビタミン類には、抗酸化作用で知られるビタミンCがあります。このビタミンCが全身の細胞を活性化することで、血流を改善してワーファリンの作用を強めてしまう可能性があります。

他にも、蜂の子に含まれるミネラル、鉄の造血作用が血液量を増やし、リノレン酸が体内で作り出すEPA・DHAの血流改善効果が思わぬ作用を与えてしまうことも考えられます。
またアミノ酸のアルギニンにも血流改善効果があるので、血が止まりにくくなる可能性があります。

さらに蜂の子にはアミノ酸が豊富に含まれていているため良質なタンパク質を作り出し、これらの栄養素の吸収を高めてしまう場合があります。これらの蜂の子の成分の影響によって、ワーファリンの作用を必要以上に高めてしまう恐れがあるので、注意が必要といえます。

蜂の子とワーファリンとの組み合わせは常に観察が必要

蜂の子に含まれる栄養素は、私たちが健康に過ごしていくために欠かせないものばかりです。そのためワーファリン服用時であっても、健康維持に必要な栄養素の摂取は栄養学的に禁止できないとされています。

こうした理由から、医師や薬剤師から蜂の子サプリメントとワーファリンの併用が認められる場合があると思います。その場合であっても、定められた用法・用量を厳守する必要があります。ワーファリンの作用は、過度に強まったり弱まったりすると致命的な影響を与えてしまうため、常に作用を安定させていなければなりません。

ワーファリンは年齢や体質、たとえ服用中でも感受性の変化によって効果が強まったり弱まったりする場合があります。そのため、蜂の子サプリメントとワーファリンともに用法・用量を変えてはいけません。その上で定期的に医師の診断を受けることで、安全で安定した服用ができるのです。

蜂の子サプリメントもワーファリンも、どちらも正しく服用して効果があらわれてきます。
健康維持も治療も、どちらも焦らずに継続していきましょう。